前回の記事に書いたSWF用DirectShowFilter(以下DSF)に、新たなる欠点を発見した。
どうもDirectShow使ってるせいか、動きが止まっている部分で、本来表示されなければいけないフレーム数よりも少ないフレーム数になってしまうことがある。
つまり、本当は全く同じ絵が5回連続で表示されるべきところが、1回だけ表示して、すぐ次の絵になってしまう、といったことが起こるのである。
一方、swf_vfpだとそのようなことは起こらない。
5フレーム同じ絵が続く場面では、きっちり5フレーム表示され、4フレームすっ飛ばしたりはしないのだ。
フレームをすっ飛ばしてしまうということは、音ズレとしてはっきりわかってしまうので、非常にまずい。特に止め絵を多用するものだと、終りのほうは悲惨なものになってしまう。
やはり信頼性はswf_vfpの方が高い。
DSFはスプライトが使われている部分の差し替え用AVI作成以外には使えないと思った方がいいようだ。
2010年2月16日火曜日
2010年2月14日日曜日
SWF用DirectShowFilter
Doom9のこのスレでSWF用DirectShowFilterなるものが紹介されていた。
SWFでDirectShowといえばMPCを思い浮かべるが、あれはただIE用FlashPlayerをそのまま使っているだけで、ブラウザ以上のことは特に何もできない。
これが本当ならすげえやってことで、さっそくDL。
http://www.medialooks.com/products/directshow_filters/flash_source.html
どうやらフリーのようだが、要登録らしい。
あと、IE用FlashPlayerを利用しているようで、こちらも必須とのこと。
さて、インストールしてみて、まずはWMP12でSWFを再生出来るか試してみた…が再生出来ない。
どうもActiveXでセキュリティに引っかかっているようだね。
IE同様、WMPでもSWFの再生はブロックがかかるのか…はじめて知ったよ。
ではこれならってことで、QonohaPlayerで試してみると…上手くいきました!
特にコマ落ちしてる様子もなく、なによりもスプライトを使っている部分もちゃんと動いてる! すごい!(何がすごいか分からない人は、SWFをAVIやMP4に変換しようとしたことのない人でしょう。経験者ならみんな驚くと思います)
さて、再生出来るなら、当然変換にも使えるはずってことで、AviUtlのDirectShowFileReaderで読み込めるか試してみると…クラッシュしたやんけ、オイ…。
ではVirtualDubならどうかとDirectShow input driverで試してみると…これもだめ。
AviSynthならどうかとDirectShowSource使って…orz
ならばこれはどうかとDSS2を使ってみると…やったぁ、読み込めた!
さっそくVirtualDubでAVIに変換…順調に行きました。
でも、なんでDSS2以外はダメなのかしら? ってことでしばらく試行錯誤してみると…どうやら音声を同時に読み込もうとするとクラッシュすることが判明。DirectShowSourceでもaudio=falseにしたら読み込めた(DSS2はもともと音声は読めないから無問題なわけね)。
そういえば、swf_vfpの履歴にmp3音声がどうこうってあったなぁ…あれと同じでPCMを使ってれば読めるのかもしれないけど、手元にPCM音源のSWFがみつからなかったので、調査は保留。
まあ、音声はいままでも別処理だったし、状況は好転したと言えますね。
さて、スプライト関連も上手く再現出来ることだし、これはswf_vfpもいよいよお役御免かなぁ…なんて思ってたところで、一つ不具合を見つけた。
どうやらレイヤーの重ね方だかアルファチャンネルの透過度の具合のせいか、色がおかしくなることがある。同じ現象はswfdrop.exeを使った場合も起こったことを思い出した。
うーん、swf_vfpなら、これは起こらないんだよなぁ…やっぱりすごいよ、まるもさん。
とりあえず、基本はやはりswf_vfp、スプライトの部分はこのDSF、どちらでもダメな場合はデスクトップキャプチャでAVIを作って、切り貼りするってことになるかな。
*今回の実験に使用したSWFは、過去に筆者がニコニコ投稿用エンコードを代理したものを使わせて頂きました。作った人、勝手に使ってごめんね。
SWFでDirectShowといえばMPCを思い浮かべるが、あれはただIE用FlashPlayerをそのまま使っているだけで、ブラウザ以上のことは特に何もできない。
これが本当ならすげえやってことで、さっそくDL。
http://www.medialooks.com/products/directshow_filters/flash_source.html
どうやらフリーのようだが、要登録らしい。
あと、IE用FlashPlayerを利用しているようで、こちらも必須とのこと。
さて、インストールしてみて、まずはWMP12でSWFを再生出来るか試してみた…が再生出来ない。
どうもActiveXでセキュリティに引っかかっているようだね。
IE同様、WMPでもSWFの再生はブロックがかかるのか…はじめて知ったよ。
ではこれならってことで、QonohaPlayerで試してみると…上手くいきました!
さて、再生出来るなら、当然変換にも使えるはずってことで、AviUtlのDirectShowFileReaderで読み込めるか試してみると…クラッシュしたやんけ、オイ…。
ではVirtualDubならどうかとDirectShow input driverで試してみると…これもだめ。
AviSynthならどうかとDirectShowSource使って…orz
ならばこれはどうかとDSS2を使ってみると…やったぁ、読み込めた!
さっそくVirtualDubでAVIに変換…順調に行きました。
でも、なんでDSS2以外はダメなのかしら? ってことでしばらく試行錯誤してみると…どうやら音声を同時に読み込もうとするとクラッシュすることが判明。DirectShowSourceでもaudio=falseにしたら読み込めた(DSS2はもともと音声は読めないから無問題なわけね)。
そういえば、swf_vfpの履歴にmp3音声がどうこうってあったなぁ…あれと同じでPCMを使ってれば読めるのかもしれないけど、手元にPCM音源のSWFがみつからなかったので、調査は保留。
まあ、音声はいままでも別処理だったし、状況は好転したと言えますね。
さて、スプライト関連も上手く再現出来ることだし、これはswf_vfpもいよいよお役御免かなぁ…なんて思ってたところで、一つ不具合を見つけた。
どうやらレイヤーの重ね方だかアルファチャンネルの透過度の具合のせいか、色がおかしくなることがある。同じ現象はswfdrop.exeを使った場合も起こったことを思い出した。
うーん、swf_vfpなら、これは起こらないんだよなぁ…やっぱりすごいよ、まるもさん。
とりあえず、基本はやはりswf_vfp、スプライトの部分はこのDSF、どちらでもダメな場合はデスクトップキャプチャでAVIを作って、切り貼りするってことになるかな。
*今回の実験に使用したSWFは、過去に筆者がニコニコ投稿用エンコードを代理したものを使わせて頂きました。作った人、勝手に使ってごめんね。
2010年2月5日金曜日
lavf/ffms付きx264_x64ビルド
ちょっとサボっていたら、前回の更新から一週間以上経っていた。
誰も読まないチラシの裏替わりとはいえ、やはりサボるのはあまり良くないだろう。
ここ数日はx264.exe(x64)の自ビルドでlavf/ffms入力を有効にするために四苦八苦していた。
Windows&AviSynthユーザーとしては、全く要らないといってもいい機能ではあるが、やはり出来る事ならば有効にしておきたいのが人情というもの。
以下にその手順を書いておく
なお、これはr1416現在の情報なので、あとあと使えなくなっても知らない。
クロスコンパイルできるビルド環境構築は各自でやってるものとする。
参考:
http://komisar.gin.by/mingw/add/MinGW%20cross-compile%20toolchain%20(EN)/
http://zoome.jp/VFR_maniac/diary/89/
ちなみに筆者はkomisar氏のcross-mingw.gcc443.generic.20100124を使用している。
fstabは
まずpthread、zlib、bzip2はkomisar氏の配布しているものをそのまま使用しているので省略。
yasm(0.8.0):
$ wget -c http://www.tortall.net/projects/yasm/releases/yasm-0.8.0.tar.gz
$ tar zxvf yasm-0.8.0.tar.gz
$ cd yasm-0.8.0
$ ./configure --prefix=/mingw
$ make
$ make install
$ cd ~
GPAC:
$ cvs -d:pserver:anonymous@gpac.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/gpac login
passwordはなし
$ cvs -z3 -d:pserver:anonymous@gpac.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/gpac co -P gpac
$ cd gpac
$ cvs update -D "2010-01-23 UTC"
$ wget -c http://pastebin.php?dl=m59b9d49c
$ mv pastebin.php@dl=m59b9d49c muken_20100123.diff
$ patch -uNp0 < muken_20100123.diff
$ ./configure --prefix=/mingw/x86_64-pc-mingw32 --cross-prefix=x86_64-pc-mingw32- --cpu=x86_64 --static- mp4box
$ make lib apps
$ make install-lib
$ cp -p ./bin/gcc/MP4Box.exe /e/mp4tools/mp4box.exe
$ cd ~
ちなみに途中であてているパッチはVFR maniac氏の最新パッチ(どうやら現在、非公開の様子)
/e/mp4toolsは各自適当に変更して欲しい。
FFMPEG(今回は2010-02-01のスナップショット):
$ wget -c http://ffmpeg.org/releases/ffmpeg-checkout-snapshot.tar.bz2
$ tar jxvf ffmpeg-checkout-snapshot.tar.bz2
$ cd ffmpeg-checkout-snapshot
ここで./libswscale/swscale_template.cの2500行目あたりを次のように書き換え
$ ./configure --prefix=/mingw/x86_64-pc-mingw32 --cross-prefix="x86_64-pc-mingw32-" --enable-cross-compile --target-os=mingw32 --host-cc=gcc --enable-gpl --enable-postproc --enable-memalign-hack --enable-runtime-cpudetect --disable-devices --disable-filters --disable-encoders --disable-muxers --disable-network --disable-decoder=aac,ac3,adpcm_*,alac,als,ape,atrac?,cook,dca,dsicinaudio,dxa,eac3,flac,interplay_dpcm,mlp,mp1,mp2,mp3,mp3*,mpc?,pcm_*,qcelp,ra_*,sipr,truehd,truespeech,tta,vorbis,wavpack,wma*,twinvq --disable-demuxer=aac,ac3,pcm_*,ape,amr,ass,au,avs,dts,eac3,flac,mp3,mpc,mpc8,truehd,tta,w64,wav,wv --disable-parser=aac,ac3,dca,mlp,mpegaudio
$ make
$ make install
$ cd ~
configure長すぎる...でもバイナリが小さくなるし、無効にしても影響のない機能はなるべく切るべきだと思う。
なお、pthreadをautostaticでビルドしておけば、--enable-pthreadsもいけるそうだが、今回はパス。
ffms(現時点では275):
$ svn checkout http://ffmpegsource.googlecode.com/svn/trunk/ ffms2
$ cd ffms2
$ PKG-CONFIG="/mingw/x86_64-pc-mingw32/bin/pkg-config.exe" ./configure --prefix=/mingw/x86_64-pc-mingw32 --host=x86_64-pc-mingw32
$ make
$ make install
$ cd ~
なおpkg-config.exeは
http://ftp.gnome.org/pub/gnome/binaries/win32/dependencies/pkg-config_0.23-3_win32.zip
glibは
http://ftp.gnome.org/pub/gnome/binaries/win32/glib/2.22/glib_2.22.3-1_win32.zip
からDLして、あらかじめ/mingw/x86_64-PC-mingw32以下にまとめてぶちこんでおくこと
x264:
$ git clone git://git.videolan.org/x264.git x264
$ cd x264
$ ./configure --cross-prefix=x86_64-pc-mingw32- --host=x86_64-pc-mingw32
$ make fprofiled VIDS="/g/for_test/soccer_4cif.y4m"
$ make install
$ cp -p /usr/local/bin/x264.exe /e/x264/mine/x264_r1416.exe
$ exit
なんか-march=core2はあまり速くならないようなので、最近はあまりつけていない
fprofiledの動画はなんでもいいらしいが、とりあえずhttp://media.xiph.org/video/derf/y4m/soccer_4cif.y4mを使っている。
mp4box同様、/e/x264/mineのあたりは各自で適当に変えること
上には書いてないが、NAL-HRDパッチとkomisar氏のlog_fileパッチはいつも当てている。
以上で終了。
筆者にIRCで丁寧に教えてくれたVFR maniac氏とJEEB氏に感謝します。
誰も読まないチラシの裏替わりとはいえ、やはりサボるのはあまり良くないだろう。
ここ数日はx264.exe(x64)の自ビルドでlavf/ffms入力を有効にするために四苦八苦していた。
Windows&AviSynthユーザーとしては、全く要らないといってもいい機能ではあるが、やはり出来る事ならば有効にしておきたいのが人情というもの。
以下にその手順を書いておく
なお、これはr1416現在の情報なので、あとあと使えなくなっても知らない。
クロスコンパイルできるビルド環境構築は各自でやってるものとする。
参考:
http://komisar.gin.by/mingw/add/MinGW%20cross-compile%20toolchain%20(EN)/
http://zoome.jp/VFR_maniac/diary/89/
ちなみに筆者はkomisar氏のcross-mingw.gcc443.generic.20100124を使用している。
fstabは
e:/msys/mingw /mingw
e:/msys/local/ /usr/local
e:/msys/tmp /tmp1
まずpthread、zlib、bzip2はkomisar氏の配布しているものをそのまま使用しているので省略。
yasm(0.8.0):
$ wget -c http://www.tortall.net/projects/yasm/releases/yasm-0.8.0.tar.gz
$ tar zxvf yasm-0.8.0.tar.gz
$ cd yasm-0.8.0
$ ./configure --prefix=/mingw
$ make
$ make install
$ cd ~
GPAC:
$ cvs -d:pserver:anonymous@gpac.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/gpac login
passwordはなし
$ cvs -z3 -d:pserver:anonymous@gpac.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/gpac co -P gpac
$ cd gpac
$ cvs update -D "2010-01-23 UTC"
$ wget -c http://pastebin.php?dl=m59b9d49c
$ mv pastebin.php@dl=m59b9d49c muken_20100123.diff
$ patch -uNp0 < muken_20100123.diff
$ ./configure --prefix=/mingw/x86_64-pc-mingw32 --cross-prefix=x86_64-pc-mingw32- --cpu=x86_64 --static- mp4box
$ make lib apps
$ make install-lib
$ cp -p ./bin/gcc/MP4Box.exe /e/mp4tools/mp4box.exe
$ cd ~
ちなみに途中であてているパッチはVFR maniac氏の最新パッチ(どうやら現在、非公開の様子)
/e/mp4toolsは各自適当に変更して欲しい。
FFMPEG(今回は2010-02-01のスナップショット):
$ wget -c http://ffmpeg.org/releases/ffmpeg-checkout-snapshot.tar.bz2
$ tar jxvf ffmpeg-checkout-snapshot.tar.bz2
$ cd ffmpeg-checkout-snapshot
ここで./libswscale/swscale_template.cの2500行目あたりを次のように書き換え
#if ARCH_X86_64 && AV_GCC_VERSION_AT_LEAST(3,4)を
:: "m" (src1), "m" (dst), "g" (dstWidth), "m" (xInc_shr16), "m" (xInc_mask),
#else
#if ARCH_X86_64 && AV_GCC_VERSION_AT_LEAST(3,4)にする(1行だけ)。
:: "m" (src1), "m" (dst), "g" ((x86_reg)dstWidth), "m" (xInc_shr16), "m" (xInc_mask),
#else
$ ./configure --prefix=/mingw/x86_64-pc-mingw32 --cross-prefix="x86_64-pc-mingw32-" --enable-cross-compile --target-os=mingw32 --host-cc=gcc --enable-gpl --enable-postproc --enable-memalign-hack --enable-runtime-cpudetect --disable-devices --disable-filters --disable-encoders --disable-muxers --disable-network --disable-decoder=aac,ac3,adpcm_*,alac,als,ape,atrac?,cook,dca,dsicinaudio,dxa,eac3,flac,interplay_dpcm,mlp,mp1,mp2,mp3,mp3*,mpc?,pcm_*,qcelp,ra_*,sipr,truehd,truespeech,tta,vorbis,wavpack,wma*,twinvq --disable-demuxer=aac,ac3,pcm_*,ape,amr,ass,au,avs,dts,eac3,flac,mp3,mpc,mpc8,truehd,tta,w64,wav,wv --disable-parser=aac,ac3,dca,mlp,mpegaudio
$ make
$ make install
$ cd ~
configure長すぎる...でもバイナリが小さくなるし、無効にしても影響のない機能はなるべく切るべきだと思う。
なお、pthreadをautostaticでビルドしておけば、--enable-pthreadsもいけるそうだが、今回はパス。
ffms(現時点では275):
$ svn checkout http://ffmpegsource.googlecode.com/svn/trunk/ ffms2
$ cd ffms2
$ PKG-CONFIG="/mingw/x86_64-pc-mingw32/bin/pkg-config.exe" ./configure --prefix=/mingw/x86_64-pc-mingw32 --host=x86_64-pc-mingw32
$ make
$ make install
$ cd ~
なおpkg-config.exeは
http://ftp.gnome.org/pub/gnome/binaries/win32/dependencies/pkg-config_0.23-3_win32.zip
glibは
http://ftp.gnome.org/pub/gnome/binaries/win32/glib/2.22/glib_2.22.3-1_win32.zip
からDLして、あらかじめ/mingw/x86_64-PC-mingw32以下にまとめてぶちこんでおくこと
x264:
$ git clone git://git.videolan.org/x264.git x264
$ cd x264
$ ./configure --cross-prefix=x86_64-pc-mingw32- --host=x86_64-pc-mingw32
$ make fprofiled VIDS="/g/for_test/soccer_4cif.y4m"
$ make install
$ cp -p /usr/local/bin/x264.exe /e/x264/mine/x264_r1416.exe
$ exit
なんか-march=core2はあまり速くならないようなので、最近はあまりつけていない
fprofiledの動画はなんでもいいらしいが、とりあえずhttp://media.xiph.org/video/derf/y4m/soccer_4cif.y4mを使っている。
mp4box同様、/e/x264/mineのあたりは各自で適当に変えること
上には書いてないが、NAL-HRDパッチとkomisar氏のlog_fileパッチはいつも当てている。
以上で終了。
筆者にIRCで丁寧に教えてくれたVFR maniac氏とJEEB氏に感謝します。
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