さて、RemoveGrainのmode解説も残すところあと2つとなりました。
ちなみにオリジナルにはmode25もありますが、RgToolsでは削除されています。
・mode23/mode24
mode23とmode24はエッジ周りを少し削ることを目的としたフィルタです。
ぼかしフィルタであるmode11/mode12/mode19/mode20やインタレ補間のmode13~mode16を除いた他のmodeは、基本的にエッジを保護するように働きますが、23と24はあえてエッジを削るのです。
これは、シャープフィルタや圧縮時のDCT等の影響で発生したhalo(オーバーシュート)を低減することが目的だからです。
たしかに帽子の輪郭とかのhaloが消えてはいますね…肩のあたりのラインが削れ過ぎてる気もするけど。
mode24でmode6+エッジ削りくらいかな?
スピード的にはmode9 = mode23 > mode5 = mode24 となります。
・総評
さて、以上でmode1~mode24の解説が終わりましたが、実際のところ、RemoveGrainはどのような感じで使われているのでしょうか?
Avisynth wikiのexternal filtersのページにはプラグインだけでなくユーザースクリプトも色々登録されていますので、使用にあたっての傾向がある程度わかります。
で、どんな感じかといえば…実際に使われているのはmode4、mode11/12、mode19/20ばっかりでした。
つまり、色々と工夫を凝らしてたくさんのmodeを用意したのに、現実にはただの高速blur/medianフィルタとしての需要しかないということです。
たしかにエッジ周りやラインの保護をしたければmasktools2等でエッジマスク作って色々やるほうが汎用性も高く仕上がりも調整しやすいですし、そもそも2005年と2016年では扱うソースも大幅に変わっていますし…。
とオチらしきものがついたところでRemoveGrain解説はおひらきといたします。
目次:
RemoveGrain解説 導入
RemoveGrainの基本事項
RemoveGrain mode1~mode4
RemoveGrain mode5~mode12
RemoveGrain mode13~mode16
RemoveGrain mode17~mode22
RemoveGrain mode23/mode24 及び総評
Repair
Clense
Clense 応用
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